月: 2015年7月

夏休み「あたふた学習」を克服しよう

とても急いで問題を解く子がいます。私は「あたふた学習」と呼んでいるのですが、問題文を読み始めるなり鉛筆が動き始め、そのまま鉛筆が止まることなく答えが出る、といった具合です。いっしょに問題を解いているときなど、私が問題文を読んでいる間に、すでに答えを出してまう子もいるほどです。
 
中には、かなり難度の高い問題でもそんな調子で正解してしまう子もいます。読むスピードも思考のスピードも速い子です。
 
しかし、大部分の子どもはそんなに速く問題を正確に解くことはできません。では一体どうしているのかというと、重要な決断のときに「思考停止」するのです。
 
ある問題を考える過程で、ふつうはいくつものポイントに遭遇するものです。ちょっと立ち止まってそれまでの思考を整理したり、ここからの方針の確認をしたりという作業が必要になる場面です。問題が複雑で難しくなるほど、このような場面は多くなります。
 
どんどん解き進めていきたいところだけど、急ぎすぎると混乱してしまうので、自分を落ち着ける意味でも立ち止まって整理することが必要かな、と自分を客観的に見る時間といってもいいかもしれません。」
 
ここで、ぐっと熟考するという習慣が大切なのです。
 
でも「あたふた学習」の子にはその時間がないのです。特に記号選択問題などで顕著で、選択肢が残り2つに絞られたときなどに「エイヤッ!」で選んでしまうようなところがります。
 
これは習慣のようなもので、大量の塾の宿題に毎週対応するうち、どんどんこなしていかなければ終わらない、という気持ちから、「あたふた学習」に陥ってしまっていることがほとんどです。
 

 

夏休み、夏期講習を受講している6年生は相変わらずの宿題量だと思いますが、一度立ち止まって勉強のしかたを見なおしてみるのもよいかもしれません。 「あたふた学習」で10やっていたのを、ていねいに5だけやることに変えただけでも、ずいぶん変化が出るものです。

マイナビ「ママフェス2015」

本日7月14日、マイナビ家庭教師様主催のイベントセミナー「ママフェス2015」に講師として参加させていただきました。
 
いろんな学年のお子さんのお母さんたちにご参加いただきましたが、みなさん非常に真剣な表情で私の話をお聞きいただいていました。
 
進学塾の模試では、入試が近づいてくると合格可能性が出されます。20%とか、80%というふうにです。今日お話ししたのは、80%だからもう安心、合格できるというわけではないし、今6年生でもう夏休みが始まる、というこの時期に20%でも、絶対に合格できないというわけではない、ということについてです。
 
では、80%の合格判定をより安心できるものにするために、そして20%の合格判定をよりきb王あるものにするために何をすべきか。
 
ひとつのヒントは「取捨選択」です。近年の進学塾の授業、宿題、講座数は20年前の約2倍。別の機会にもお話ししたことがありますが、塾のテキストやテストを積み上げたら、大人の身長をゆうに超えてしまうくらいの量になります。この大量の課題を「取捨選択」するのです。
 
その方法の1つが「◯△☓学習法」です。子どもが「これは簡単」と感じる問題、「難しくてぜんぜんわからない」と感じる問題はひとまず避けて、「難しいけど、ちょっとがんばれば解けそうな気がする」と感じる問題に集中するのです。
 
解くべき問題の判断を子どもの印象だけに任せていいんでしょうか、というご質問を受けることが多いですが、そのご質問への私の返答は「おおむね大丈夫」ということになります。もしも家庭教師や個別指導にお願いするなら、その判断の精度を高めてもらうというお願いのしかたがいいかもしれませんね。
 
お子さんにとって優先順位が高い問題、中学受験に頻出なのかどうかという視点で見たときに重要度が高い問題なのかという視点でアドバイスを差し上げることが私自身も多いのがこの時期。
 
暑い季節、元気に頑張るお子さんたちを、しっかり支えてあげてくださいね。夏が終わったとき「いい夏だったね」と親子で言い合える、そんな夏にしましょう。

塾でやったプリントやテスト、 教材などは全部とっておくって、ウソ?ホント?

7月9日18時より、新刊
「中学受験の常識 ウソ?ホント?」
の発売キャンペーンを
中学受験ポータルサイト「かしこい塾の使い方」で
開催していただいています。
 
http://www.e-juken.jp/20150709truth.html
 
今回の書籍は、中学受験の常識と思われていることで
「え?それってホント?」
なことに、どんどん◯・☓をつけていくというもの。
 
お子さんの年令が低い小学受験、中学受験では、お父さん、お母さんが正しいと思ってやっていること、そう教えてもらってやっていることでも、長い目で見れば「?」ということがたくさんあります。
 
あとで冷静に考えればわかることでも、そのとき当事者になっているときには気付かないことがたくさんあるのです。
 
後で後悔しないために、「今やっていることは長い目で見てどうなのか」を今考えるきっかけに本書をしていただければと思います。
 
たとえば1つ本書からご紹介すると
 
「塾でやったプリントやテスト、
教材などは全部とっておく」
 
さて、いかがでしょう?
 
◯だと思いますか?
それとも☓でしょうか?
 
すべてのことに白黒つけるのは難しいのかもしれませんが、このことに関しての私の意見は「◯」です。
 
大手の進学塾ともなれば、配布されたテキストやテスト、プリントなどをすべて捨てずにおいておくということは、大変なことです。それだけで本棚やクローゼットがいっぱいになってしまうことも珍しくないくらいの量です。
 
それでもおいておくといいのは、やはり何かのときに復習したいとなった場合、質がよく使い勝手がよいからです。
 
そして何より、いよいよ受験の日が近づいたときに「あなたはこれだけのことをやり遂げたんだから、きっと大丈夫だよ」と言ってあげられることだと思っています。自分がやってきたことがしっかり目に見えるというのは、子どもにとって大きな自信になるものです。
 
 
 
 

 

新刊 「中学受験の常識 ウソ?ホント?」

7月7日に新刊が発売になります。

 

アマゾン書店にはもう書影が掲載されていて、ご覧いただくこともできるのですが、まだ購入なさらないでくださいね。

 

私が主任相談員を務めさせていただいているポータルサイト「中学受験情報局 かしこい塾の使い方」で、新刊発売キャンペーンを開催してくださるようで、そちらでご購入いただければ、特典があるようです。

 

この新刊

 

「中学受験の常識 ウソ?ホント?」では、中学受験に関してお父さん、お母さんたちが迷いがちな「常識」を1つ1つ検証する作業をしています。

 

一見、本当のように聞こえるけど、実のところはどうなの?という「受験の常識」は、特にお子さんの年齢の低い受験では非常に多く、無理な学習計画を知らず知らずのうちにお子さんに押し付けてしまっていたり、よかれと思ってやったことが逆効果になるといったことが多々あります。

 

たとえば書籍の一部をご紹介すると、

 

「図を書くときは、定規を使って丁寧に書くことが大切だ」

 

という「常識」はいかがでしょう?

 

確かに、算数や理科の問題を考えるときに図を書くことは大切です。もちろん乱雑に書くのではなく、丁寧に書くことも大切。しかし、その図を使って何をしたいかを考えながら書くことが大切で、できるだけフリーハンドで思うような図を書くことができるよう練習するのが大切なのです。書きながら考え、考えながら書くのです。

 

よってこの常識は「ウソ」ということになりますね。

 

 

すこのようにべてを◯☓で判定するのは難しいのですが、できるだけ多くのことがらについて白黒をつけてみたのが本書で、「そうだよね〜」と共感いただいたり、また「そうだったの?」と新たな発見もしていただける書籍になっていると思います。

 

気になる方はぜひ「中学受験情報局 かしこい塾の使い方」のキャンペーンにご参加ください。開始は7月9日(木)のようです。またこのブログでもご紹介します。

 

今回は、上記のサイトでいっしょに主任相談員をしておられる、個別指導「SS-1」の副代表、まえ前田昌宏先生が動画で書籍の紹介をしてくださっているようですので、そちらをご案内しておきます。

 

 

興味のある方はご覧になってみてください。

 

http://www.e-juken.jp/20150709truth-maeda.html

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▼2022年9月30日(金)

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▼2022年9月10日(木)

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▼2020年6月6日(土)

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▼2020年2月19日(水)

「中学受験情報局 かしこい塾の使い方」が主催するセミナー「2020年首都圏中学受験 入試分析セミナー」にて、講師を担当させていただきました。

▼2020年2 月6日(木)

「中学受験情報局 かしこい塾の使い方」が主催するセミナー「2020年関西中学受験 入試分析セミナー」にて、講師を担当させていただきました。

▼2019年10 月11日(金)

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