本格的な受験シーズンに入りました。関西では岡山県、関東では埼玉県で入試が行われ、大阪や東京の受験生も1つ目の受験を終えた方が多いのではないでしょか。
 
現在の首都圏・関西圏の入試では、いわゆる「前受け」というのがある種常識となってきており、東京なら本命の2月1日受験校の前に埼玉の受験で、関西ならこの週末に行われる大阪、兵庫の入試の前に岡山県の入試で「本番に慣れる練習」を行なうのです。
 
第1志望校の入試の前に、1つ「合格」を確保し、自信をつけた状態で本命校の入試に臨むというわけです。そういう意味では、実力から考えて余裕を持って合格できる受験校を選ぶことが多いのですが、いろいろな理由でやや高めの学校を選択するご家庭も多いものです。
 
この「前受け」受験ですが、「合格しても気を緩めず、合格しなくても気を落とさず」を意識してほしいと思います。
 
もちろん「合格を1つもらう」のが目的ですから、合格をもらったらほっと安心ですが、本命校の受験はこれから。気を緩めないようにしなければなりません。
 
逆に「合格を1つもらう」というよりは、実際に進学する可能性を見据えて実力相応の難関校を選んで「前受け」を受験する場合もあります。この場合、やはり不合格になるリスクもそれなりに大きくなります
 
いずれにしても「合格」の場合はいいのですが、大切なのはそうでない場合の受け止め方です。
 
まだこれから、本命校、第一志望校の入試が控えているわけです。「練習」(そう言い切ってしまいましょう)で失敗したからこそ、その失敗を本命受験校、第一志望校の入試に活かすことができるのです。
 
結果は受け止め方次第で毒にも薬にもなります。結果と同じくらい大切なのは「結果の受け止め方」です。これはお子さんだけでなく、まずはお母さん、お父さんが「結果の受け止め方」のお手本をお子さんに見せてあげることです。
 
まもなく大阪・東京でも本格的な入試が始まります。
 
しっかり前向きに乗り切っていきましょう。