月: 2015年1月

父親の役割

関西で本格的な中学入試シーズンに入り、東京・神奈川の入試も直前のこの時期ですが、取材の申込も多くなっています。
 
先日出演させていただいたTIKYO FMさん「docomo LOVE FAMILY」という番組では塾選びやお父さんの受験勉強への関わり方についてお話させていただきましたが、内容を詳しくホームページにも掲載していただき、皆さんにも番組内での様子を知っていただけるようになっているようです。
 
 
番組内でもお話ししたのですが、中学受験生に対するお父さんの関わり方についてです。
 
小学校高学年のお子さんのお父さんというと、年齢的には30代〜40代の方が多く、ビジネスマンであれば部下もいて、バリバリ仕事をしていらっしゃる年代です。
 
当然仕事の世界では、達成すべき目標があり、それに向かって細かな業務までアクションプランが組まれており、納期や価格など含めて必ず達成されるべきものとして取り組まれるのがプロジェクト。
 
この感覚をお子さんの受験勉強に当てはめると、ずいぶん戸惑うのではないでしょうか。
 
なぜなら、子どもは予定通りには動かない、動けないものだからです。しっかりしてきてはいても、まだまだ小学生。予定通りに動けることもあれば、気分しだいで全く集中できなかったりもします。
 
それが子どもです。
 
でも、ふだん「大人の世界」でバリバリ仕事をこなしているお父さんからすると、なかなか集中できなかったり、結果を出せなかったりするお子さんが歯がゆく、ついつい「どうして予定通り進んでないんだ?」となってしまいがちなのです。
 
子どもは気分がいいときにもっとも集中でき、学習もはかどるものです。
 
お父さんは、お子さんの学習に直接関わるより、お子さんのそばでスケジュールや体調の管理をするお母さんのケアをしてあげて欲しいのです。
 
「いつもありがとう。」
 
たったこれだけでも、お母さんは癒やされるものです。
 
このままで志望校に合格できるのかしら、塾の成績がなかなか、◯◯くんはクラスが上がったらしいのに、今度のテストはうまくやってくれるかしら・・・
 
日々お母さんはお子さんのことで悩み、どうしても視野が狭くなってしまいがちです。そんなときにお父さんが話をちゃんと聞いてくれる。それだけでお母さんの疲れは吹き飛びます。
 
中学受験は家族の受験といいますが、家族がそれぞれ役割分担し、協力して乗り切ることで、家族の絆が強くなり親子とも大きく成長できる絶好の機会でもあるのです。
 
お父さん、ぜひご家族をうまくリードしてあげてください。

 

 

前受け校 結果の受け止め方

本格的な受験シーズンに入りました。関西では岡山県、関東では埼玉県で入試が行われ、大阪や東京の受験生も1つ目の受験を終えた方が多いのではないでしょか。
 
現在の首都圏・関西圏の入試では、いわゆる「前受け」というのがある種常識となってきており、東京なら本命の2月1日受験校の前に埼玉の受験で、関西ならこの週末に行われる大阪、兵庫の入試の前に岡山県の入試で「本番に慣れる練習」を行なうのです。
 
第1志望校の入試の前に、1つ「合格」を確保し、自信をつけた状態で本命校の入試に臨むというわけです。そういう意味では、実力から考えて余裕を持って合格できる受験校を選ぶことが多いのですが、いろいろな理由でやや高めの学校を選択するご家庭も多いものです。
 
この「前受け」受験ですが、「合格しても気を緩めず、合格しなくても気を落とさず」を意識してほしいと思います。
 
もちろん「合格を1つもらう」のが目的ですから、合格をもらったらほっと安心ですが、本命校の受験はこれから。気を緩めないようにしなければなりません。
 
逆に「合格を1つもらう」というよりは、実際に進学する可能性を見据えて実力相応の難関校を選んで「前受け」を受験する場合もあります。この場合、やはり不合格になるリスクもそれなりに大きくなります
 
いずれにしても「合格」の場合はいいのですが、大切なのはそうでない場合の受け止め方です。
 
まだこれから、本命校、第一志望校の入試が控えているわけです。「練習」(そう言い切ってしまいましょう)で失敗したからこそ、その失敗を本命受験校、第一志望校の入試に活かすことができるのです。
 
結果は受け止め方次第で毒にも薬にもなります。結果と同じくらい大切なのは「結果の受け止め方」です。これはお子さんだけでなく、まずはお母さん、お父さんが「結果の受け止め方」のお手本をお子さんに見せてあげることです。
 
まもなく大阪・東京でも本格的な入試が始まります。
 
しっかり前向きに乗り切っていきましょう。

中学受験 ノートの取り方を工夫しよう

私たち講師は、授業の技術を絶えず研くのは勿論なのですが、授業を受ける技術、方法はあまり注目されません。
 
たとえば授業中、生徒に集中して聞かせる授業の技術はいろんな講師が研究しているのですが、先生の話を集中して聞くために、生徒ができることは何かは、聞かせ方ほどには真剣には考えられていないように思います。
 
しかし、自分が学生だった時のことを振り返ったら、よく分かる先生の授業は、その「受け方」まで指導されていたような気がするのです。
 
たとえば、先生が次のことを説明し始めているのに、まだ前のところのノートをとっている子がいます。
 
「先生が話し始めたら、いったん手を止めて前を見なさい」
 
こう言うのは簡単ですが、それを確実に実行してもらうのは工夫が必要です。夢中になって書いていたら、先生が話し始めても気付かない場合があります。また、これを書いておかないと、ここがわからなくなったら先でもっともっとわからなくなる、と考えているかもしれません。
 
子どもは急には止まれないのです。
 
少なくとも、子どもが手早くノートをとれて、気持ちに余裕を持って授業に参加していれば、先生の話をもう少したくさん記憶にとどめて帰ってくるのでしょう。
 
早く、きれいに書けるに越したことはないですが、はじめからそうできるわけではありません。たとえば算数の図形の単元では、自分でノートに問題の図を写して、その図に書き込んで解くことが多くあります。
 
授業中に素早く、きれいに大きく書くことができればいいですが、なかなかはじめからは難しいかもしれません。そんなときは、まずはノートに大きく問題の図をコピーしたものを貼り付けて塾に行くことから始めてみる。
 
そうやってうまく授業が受けられるようになったら、あらかじめ自分で図を大きめに書いて授業に行く。そしていよいよ上達したら、授業で実際に自分で図を書きながら考える。
 
4年、5年、6年と学年を追ってステップアップしていってもいいでしょう。
 
今の進学塾は、子どもにかなり大量の課題を短時間で処理することを要求しますが、それにはじめから対応できないからといって不安にならなくても大丈夫です。
 
自転車と同じで、はじめは誰かに支えてもらいながらでいいのです。そうやって覚えた自転車の乗り方は、すっと時間がたっても忘れないものです。そういう知識をお子さんにつけてあげてください。

▼2022年11月18日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「<志望校・併願校の決め方 校風、偏差値と問題傾向から決める! 合格するための受験校の選び方」にて、講師を担当させていただきました。

▼2022年10月28日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「小学4・5・6年生対象 めざせ合格「過去問」の正しい使い方」にて、講師を担当させていただきました。

▼2022年9月30日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「飛躍的に成績を上げる!苦手克服 勉強法」にて、講師を担当させていただきました。

▼2022年9月10日(木)

「中学受験情報局 かしこい塾の使い方」が主催するオンラインセミナー「【4・5年生】9月から偏差値10UPを狙うオンラインセミナー  毎年2学期に成績を上げるご家庭がやっている10個のこと」にて、講師を担当させていただきました。

▼2022年8月5日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「中学受験の「基本のキ!」令和4年度版 最新の中高一貫校の選び方から受験の傾向まで全部分かる!」にて、講師を担当させていただきました。

▼2022年7月21日(木)

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▼2022年7月8日(金)

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▼2022年6月24日(金)

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▼2022年5月26日(木)

「中学受験情報局 かしこい塾の使い方」が主催するオンラインセミナー「6年夏休みに成績を大きく伸ばす6月・7月の過ごし方」にて、講師を担当させていただきました。。

▼2022年4月22日(金)

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▼2022年4月14日(木)

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▼2022年3月18日(金)

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▼2022年2月25日(金)

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▼2021年12月17日(金)

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▼2021年11月19日(金)

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▼2021年10月22日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「中学受験合格つかむ「過去問」使い方セミナー」にて、講師を担当させていただきました。

▼2021年9月24日(金)

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▼2021年6月26日(土)

新渡戸文化学園が主催するオンラインセミナー「中学受験へ向かうみなさまへ 中学受験って何? 大切なことは何?」をにて、講師を担当させていただきました。

▼2021年6月25日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「親が知りたい中学受験のキホン」をにて、講師を担当させていただきました。

▼2020年10月14日(水)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「中学受験セミナー第2弾!過去問を活⽤する家庭学習のコツ」をにて、講師を担当させていただきました。にて、講師を担当させていただきました。

▼2020年9月29日(火)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「中学受験 コロナで変わる!併願校の選び⽅/合格を導くための模試の問題⽤紙・答案⽤紙活⽤法」にて、講師を担当させていただきました。

▼2020年6月12日(金)

「中学受験情報局 かしこい塾の使い方」が主催するオンラインセミナー「ウィズコロナ時代の中学受験を成功させる夏の過ごし方」にて、講師を担当させていただきました。

▼2020年6月6日(土)

増進堂 受験研究社が主催するオンラインセミナー「学校再開・塾再開にどう向き合うか」にて、講師を担当させていただきました。

▼2020年2月19日(水)

「中学受験情報局 かしこい塾の使い方」が主催するセミナー「2020年首都圏中学受験 入試分析セミナー」にて、講師を担当させていただきました。

▼2020年2 月6日(木)

「中学受験情報局 かしこい塾の使い方」が主催するセミナー「2020年関西中学受験 入試分析セミナー」にて、講師を担当させていただきました。

▼2019年10 月11日(金)

淑徳与野幼稚園が主催する講演会「父母講座 我が子への根拠の無い信頼の大切さ」にて、講師を担当させていただきました。

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