塾では、新学年が始まって数週間がたちました。いかがでしょう、新学年の学習ペースはつかめていますでしょうか。
数回に分けて各学年毎の話しを書いていきたいと思います。
今回は新小4生です。
まず、気持ちの作り方をお話ししましょう。
小学校の学習とは質量ともに違うことに驚かれている親御さんが多いことと思います。
小学校で1ヶ月かけて習うことを1週間で終わらせるスピードですし、それぞれが格段に難しい無いようになっています。
でも、これが受験の基礎なのです。
大切なのは、子供に「難しさ」というマイナスイメージを持たせずに、
新しいことがわかる「楽しさ」のプラスイメージを持たせることなのです。
「難しくて大変だから頑張りなさい」という文脈で子供に語ると、
「僕には出来そうにない」とか、「いやだ!」という気持ちを高めることになってしまいます。
お子さんが塾から帰ってきたときに、
「今日は、どんなことを習ってきたの?」
「○○や□□を習ったの。」
「へ~、すごいじゃないの。お母さんも知りたいから、どんなことを習ってきたのかをちょっと教えて。」
「○○だけれど、このテキストのこの問題をやったんだ。線分図を書くとね、・・・・・。」
「よくわかったわね。さすが我が子だ!」
このような会話が最高です。
逆の会話例も書いておきましょうか。
「今日は、どんなことを習ってきたの?」
「○○や□□を習ったの。」
「難しいところをやっているんだから、しっかりと聞いてこなくちゃダメよ。」
「わかってるよ!」
「○○のところを、何を聞いてきたかお母さんに説明して。」
「わかっているからいいよ!」
「そんなことを言っていると、そのうちにわからなくなってしまうわよ。素直じゃないんだから!」
日常生活の会話としては、後者の方が圧倒的に多いと思うのですが、いかがでしょう。
この良い例と悪い例は、ほんのちょっとした言葉の差のように思われるでしょうか、声をかけるお母さんの意識には大きな差があります。
普通、前記のような理想的な声掛けはなかなか出来ないのです。
かなり意識された声掛けなのです。
例えば、「難しい」「ダメ」などの否定的な言葉を使わないようにしようと意識することが大切ですし、
朗らかでいようという気構えも必要になってきます。
”難しい授業を一生懸命聞いてきて、お母さんにちゃんと説明すると喜んでくれる”
という経験を子供に繰り返し繰り返ししてもらうことが大切なのです。
本格的な受験学習の始まりの時期に、「難しくていやだ」という思いをすり込んでしまうと、
あとあと難しいことが起こりがちです。注意してあげてください。
次回は、小4の学習のプランニングについてです。