今回は計算のスピードアップについてお話しします。

計算処理は、いくら速く解くことが出来ても正確で無ければ意味がありませんから、

「正確さ」と「スピード」の両面を見ていく必要があります。

1 数のユニットをたくさん覚えて使えるようにする。


 数のユニットとは、たとえば、10にするためには4だったら6、

15にするなら7だったら8というような補数。

また、15分が4つ集まれば1時間だというような生活のなかでよく使う数字。

また、半分は1/2と同じ、1/8は0.125というような分数と小数の関係。

これらを意識的に覚えていくことが大切です。

45°の扇形の場合、45/360を約分してやっと1/8が出せる子と、45°がすぐに1/8になる子とはスピードと正確さが大きく異なります。

2 意外な盲点になっているのが9・9です。

どの子に聞いても9・9は大丈夫と言いますが、ほとんどの子が充分に慣れているとは言えません。

かけ算は良いけれど、割り算になると急に遅くなる子のほとんどは、この9・9の不慣れです。

特に7の段と9の段が要注意です。

ほんのわずかでも9・9のミスがあるようでしたら100ます計算に戻られることをお勧めします。

小6生であっても有効です。小6生だと1ヶ月、小5生だと2~3ヶ月、小4生なら半年ぐらいの期間が良いようです。

3 数字を短時間頭の中にとどめておくという短期記憶を鍛えておくことは、スピードと正確さ両面において非常に有効です。

数字の写し間違えによるミスがある場合はなおさらです。

これは、短時間のうちに、記憶された数字が別の数字に入れ替わってしまうという、子供にはよくあるミスですが、

短期記憶を鍛えることによって簡単に改善できます。

2桁×1桁の暗算訓練がそれに当たります。お母さんは適当に思いついた2桁と1桁をお子さんに投げかけ、

お子さんはそれを書き取らずに頭の中だけで計算する。

たったそれだけのことですが、実際にやってみるといろいろな数字を同時に覚えておかなければいけないことに気づかれると思います。

元の数字、繰り上がった数字、繰り上がったために増えた数字・・・。是非活用くださいね。

4 暗算と筆算のバランス取りも大切です。計算ミスがあるからと、何から何まで筆算を要求されるお母さんがいらっしゃいますが、

それは間違いです。

暗算の正確さを高めることが正解です。

5 常に計算の工夫をする気持ちを持たせることも大切です。

分配法則や結合法則を利用することや、数のユニットを利用することを意識させて欲しいのです。

たとえば、25×12を計算させるとほとんどの子供は筆算をしますが、これを、25×4×3として、100×3=300とやる子もいます。

スピードに大きな違いが現れます。

これ以外にもいくつかありますが、それぞれお子様の状況を見ながら指導していくことになります。

具体的な指示をせずに、ただ、「計算を速くしなさい」と言うだけでは、計算ミス多発の子どもを作ってしまいます。

また、闇雲に多量の計算練習をさせると計算嫌いになってしまうこともあります。

 

うちの子の計算が遅い原因は何だろうと、しっかりと分析をしてから指示を与えてあげてくださいね。

次回は、書くスピードアップと、考えるスピードアップについてお話しします。