小5小4で成績が中位、そして上がらずに困っている人向けに書いて行きます。

見直すべき大項目は3つ。
1 時間の使い方。
    1日の中での時間の割り振りと、1週間での曜日毎の時間の割り振り。
2 学習内容
    授業の復習・宿題の取捨選択・テスト対策
3 勉強をするときの気持ちの持ち方

この中の1つでも欠けると効果は半減します。

1の時間の使い方について。
理想は1週間の曜日毎の学習プランに基づいて、その日の学習内容を決めていくことですが、
それが出来る子はそうそういません。
そこでお勧めしたいのが、その日一日でやろうと思うことを箇条書きにすることです。

 小学校から帰ってきたら紙を一枚出して、「今日やれれば良いな~」と思うものを箇条書きにします。

 ・算数の○○の宿題
 ・社会のP○○からP○○までの暗記
 ・国語の長文P○○の演習

このような具合です。

お母さんは、横で多すぎないかどうかのチェックです。

「そんなにたくさん出来ると思っているの!ちゃんと考えなさい!」悪い見本のような声かけです。
「やる気になってるわね。そのやる気は認めるけれどちょっと欲張りすぎだと感じるんだけれど、どう?」
このように、何かを認めてあげる言葉をかけてから修正を持ちかけてください。

子供はこの箇条書きしながら、「これを頑張ろう」とか「これが出来たら気持ちいいだろうな」とか
「できそう気がする」というように少しは感じ始めています。
その気持ちをボッキリと折ってしまうようなセリフはやめましょうね。

そして、このときに大切なのは、お母さんとの非言語のコミュニケーションです。
 「うちの子、放っておけば何を書くか分からないんだから。」
と思いながら眉間にしわを寄せて見ていれば、そのお母さんの感情は間違いなく子供に伝わっています。
その結果、反抗的なめちゃくちゃな計画を書くか、
それともお母さんをその場だけ満足させるような(本人にとってはあまり気乗りがしない)
計画をでっち上げる事になります。
 
「子供なりに、少しは成功の予感を感じながら書いてくれているはずだ。」と
無理にでも思いながら、笑顔で「どれどれ」とのぞき込むようにしてください。

このときにお母様にもう一つお願いがあります。
子供は、1週間の学習すべき内容を俯瞰して、その日一日のやるべき内容を考える事は
ほぼ不可能です。
それをお母様の役割にしていただきたいのです。でも、これも表現の仕方に注意してください。

「あれはいつやるのよ!いつも嫌いなことを後回しにして!」と叱るよりは、
「それだけ出来たら気持ち良いだろうね。その良い気持ちで○○もやってみれば?」
というように提案してあげて欲しいのです。

箇条書きにしてた内容の1つが終了する度に、蛍光ペンでグイと消していく事も提案してください。
「よ~し終わった」という開放感と共に、「よく頑張った」という満足感も感じながら、
この作業が子供にとってのささやかな快感になります。
 
このような、一日毎の箇条書きが1~2週分たまったところで、
1週間の学習プラン作成に取りかかってください。
また、この「日々の箇条書き」をずっと受験まで続けていただいても構いません。

学習内容と学習マインドについては次回以降に書いて行きます。