今年の入試が既に始まりました。函館白百合や愛光は既に入試が終わっています。
首都圏や関西地区では、これからが本番です。

今回は、入試前日と当日に気をつけていただきたい事を書いていきたいと思います。

□学校見学と入試本番では、雰囲気が全く違う□
 受験生の多い学校では、入試当日、最寄り駅から学校まで多くの受験生の列が続きます。
もうそれだけで、緊張感が高まってしまう子供が少なくありません。
 適度な緊張感は集中力を高めますが、過度な緊張感はミスを誘発します。
過度な緊張感を持たせないようにするために、前日にはイメージトレーニングをお願いします。

○○駅をおりてから、多くの受験生の列に入って、あの通りを過ぎて、あそこを折れて・・・
というように想像させてください。
親御さんが話してあげても構いません。
そして、早朝の寒さについても想像させておいてください。
携帯用カイロをポケットに入れて、それを握りしめて受験会場に向かうイメージです。

□前の晩はよく眠れなくても心配しない□
 入試前日は、なかなか寝付けないものです。親御様もそうでしょうし、子供も同じです。
「うちの子、まだ寝付いていないようだ。早く寝かしつけないと。」
このような心配は不要です。
「明日の試験に向けてやる気が高まってきている証拠」だととらえてあげてください。
「のんき坊主のあなたも、やっと本気モードのなってくれたのね。明日は期待できそうね。」
と軽く話してあげてください。
 そして翌朝、親御さんの方から、「おはよう」とすがすがしい声色で挨拶をしてあげてください。

□休憩時間の過ごし方が合否を分ける□
 塾の模擬試験と違い、一教科が終わり次の教科に移るときには、必ず休憩時間があります。
通常は10分程度ですが15分のところもあります。
その時間には必ずトイレに行くことは当然ですが、それでも時間が余ります。
そういう時に、一緒に受験した友達とつい話をする事になります。
 その際、決して「終わったテストについての話はしない」事を厳命してください。
その理由は、こういう場面が起こりがちになるからです。
「○○ちゃん、2番の(2)の問題は簡単だったよね。塾でもやったし。答えはウだよね。
あんなの間違ってたら話にならないよね。」
などと話しかけられたとしましょう。そのときに、
「エッ、答えをウではなくてイにしてしまったような気がする。」
と気がついたらどうでしょう。
 頭に血が上り、「うぁ~、ミスしちゃった。次の教科のテストで挽回しなければ!」
と、自分にプレッシャーをかけてしまうことになります。
 次の教科のテストに向けて、注意すべき確認事項を思い浮かべて静かに過ごすのが
ベストです。