月: 2011年3月

日能研小5の方へ 分数計算は大切

東日本大震災で被災された方がたにお見舞いを申し上げます。また、一日でも早い復興を心から祈っております。

前回、今始まった小5生の分数計算の単元は非常に大切だというお話をしました。
そして、私達の家庭教師グループでの研修会でもその話が話題となりました。
ある講師が、日能研の新小5生を担当しているのですが、
「分数の概念規定を理解しようとさせるあまり、子供が理解不可能になっている。」という話をはじめました。3分の2という分数は、「1の大きさを3等分したうちの2つ分」というとらえ方と、「2の大きさを3等分したもの」というとらえ方が出来ます。本来は、その2つを問題に応じて使い分けることが理想なのですが、それが出来る子はほんの一部です。
 これまでも、何度かこのブログでお話ししてきたことですが、じっくりと考えて理解する学習と、何度も繰り返して習熟する学習の区別が大切になります。
 分数の概念をしっかりと理解する事で、公約数や公倍数の応用問題が分かりやすくなります。ところが、概念理解が完璧になっても、分数の計算が速く正確に出来るわけではありません。
 これまでの日能研のテキストは、繰り返して習熟するための問題に偏っていたのですが、改訂されたテキストでは逆に概念理解が中心になっています。そして、授業も概念理解に主眼が置かれ、計算方法や式の書き方、通分の仕方を授業中に練習する時間が少なくなっているようです。
 日能研の生徒は、ここ1ヶ月は分数計算を練習する時間を、家庭学習の中でしっかりと確保してください。

算数の基本 分数計算

東日本大震災から10日以上経ちました。被災された地域が少しでも早く復興されることを心からお祈りしています。

 

ツイッターの「お父さん原発行っちゃったよ。母さんがあんなに泣いたの初めて聞いた。お父さん、生きて戻ってきて」に、こみ上げてくるものがあり思わず目頭が熱くなりました。

 私は、別に国粋主義者ではありませんが、今こそ日本の人たちみんなが力を合わせて、強い日本すばらしい日本を作る努力をしていく、いままさにその時だと感じます。

 

 

□算数の基本 分数計算□

 小5生は、この時期ほとんどの塾で分数計算を習います。日能研では2ヶ月にわたってやりますし、四谷大塚や早稲アカでは約1ヶ月、サピックスでは少なめですが、数週間にわたって学習します。

 始めに、異分母分数の足し算と引き算を練習し、その後、分数同士のかけ算や割り算に移っていきます。これまでの約1ヶ月あまり公約数や公倍数を学習してきた目的の一つは、通分や約分をスムーズに理解できるようにするためだったのです。

 異分母分数の足し算や引き算のあと、かけ算や割り算になった段階で、通分してからかけ算をしたり、帯分数のままでかけたりするお子さんが多く出現します。これは、なぜ通分すれば足し算が出来るのかが納得されていない証拠なのです。これらのお子さん方の多くは、分数の積や商を終えた後の四則混合計算に入ると、混乱に拍車がかかります。

 サピックスのように、短期間で分数を終えてしまう場合は、その後の基礎トレの学習を通して練習を続ける必要がありますし、1ヶ月から2ヶ月にわたって習うことが出来る塾に通っているお子さんは、この段階で完全に習熟していただきたいのです。

 これまで、お子さんたちは、小数で割ったりかけたりしながら答えを出してきました。子らからは割り切れない問題が多く出題されます。分数での計算を要求しているからです。

この分数計算が終われば、すぐにでも、「小数あたまから分数あたま」に替えていく時期になります。

 計算単元だからと軽く考えずに、「理解すべき内容」と「繰り返して習熟するべき内容」をしっかりと区別して学習していってください。

サピックス生が点数を上げる方法

東日本巨大地震の被害に遭われた方々、またお亡くなりになられた方々に対し、心から深くお悔やみ申し上げます。
 こんな時こそ、一人一人が気持ちを強く持って、利己主義に陥ることなく利他の気持ちで行動していきたいと、強く思っています。

 

□サピックス生が点数を上げる方法□

(算数)
一生懸命勉強をしているにも関わらず、なかなか成績が上がらずに困り切っているサピックス生のお子さんが多くいらっしゃいます。お母さん方に聞いてみますと、基礎トレは毎日確実にこなし、デイリーサポートからの宿題もちゃんとやり、デイリーサポートの問題では、(★★★)までを欠かさずにやっているそうなのです。
 これ以上やるものがないほどに頑張っていらっしゃるのです。算数に時間が取られすぎて、ほかの教科の勉強に時間が割けない程なのです。そんなにがっばっても成績が上がらない理由は、その頑張り方にあります。
 デイリーサポートは、表に授業用の問題が、裏には全く同じ問題が復習用に印刷されています。表に授業中に書いた解き方を当てはめて何となく解けてしまった、ということを繰り返している事が多いのです。短期記憶に優れているお子さんの場合は、答えまで覚えている例があります。これでは、頭を使って考えるどころではありません。
 このようなときには、親御様の方で、デイリーサポートの類題をデリーサピックスから探し出してやらせることから始めてください。
 サピックスの授業は、スピーディーです。先生が板書した図やグラフや表をノートに写し取ろうとしているうちに、次の問題になってしまう事が多いのです。そのせいでしょうか、式だけをノートに写してくるお子さんが多いのです。
ご家庭で解く場合は、図・グラフ・表など、解き方の糸口を見つけるための作業を必ずさせるようにしてください。その上で、「その式で何が出たの?」「その数字の単位は?」「次に何が出せそう?」という言葉かけをお願いします。
 
 基礎トレーニングの使い方
 アルファベットクラスのはじめの方に所属するお子さん方は、毎日一ページやっていくことをお勧めします。当然、計算は読みやすい字で、図は残し・・・と、丁寧な学習が必要です。ところが、アルファベットの上位クラスやαクラスのお子さん方が、毎日やっていく効果はあまり大きくないと考えています。大切な基礎ですから、無視するわけにはいきませんが、同じ種類の、しかも同じ配列の問題を繰り返す必要はあまりないと思います。
 これまでにやってもらって効率的で効果的だったのは、「最初の二日間を満点に出来たら、その後の同じ内容の部分はやらなくて良い。もし、少し間違えたら、その後のページは、間違った問題と同じ番号の問題だけをやっていく」というものです。
 確実に解いていこうという気持ちになれますし、時間の短縮にもなります。是非お試しください。
 

SAPIXと日能研

 遅ればせながら、首都圏の大手4塾の合格者数を分析してみました。
そんなことをするまでも無く、サピックスの一人勝ちだろうと思われるかもしれませんが、下記の表をご覧ください。
早稲田アカデミーと四谷大塚は偏差値上位の学校の合格者数しか発表していませんから、とりあえず、サピックスと日能研の比較をしてみたいと思います。

                              │校数      │定員合計(人)  │日能研(人) │サピックス(人)│     
│四谷偏差値65以上 │13校     │   2620            │    857         │  1638          │     
│四谷偏差値55~64│42校     │   6743            │  3032         │  2932          │     
│四谷偏差値45~54│62校     │  10511           │  4433         │  2213          │     

 

 上記の表の偏差値は、四谷大塚の合不合第4回の偏差値表を使いました。

この結果からまずわかるのは、以下の2点です。
・御三家レベルはさすがにサピックスは強い。
・偏差値64以下のボリュームゾーンでは、日能研の合格者数がぐっと増える。

このことから、次のことが予想できます。
・御三家を受験する場合、その合否予想は、サピックス内の成績だけでからかなりの確度で行うことが出来る。
・日能研からも多くの御三家合格者を出している事から、勉強のやり方や塾の使い方次第で、合格することは十分可能。
・御三家以外を受験する場合は、受験者数や合格者数が多い日能研内のテスト成績だけで、かなりの確度で合否予測が出来る。

サピックスは、どちらかと言えば、最上位校受験を念頭に置いたカリキュラム構成とテスト構成だと言えます。マンスリーテストは、全員が1種類のテストを受けることになります。偏差値が25のお子さんから75のお子さんまでが同じ問題を解くことになっているわけです。
一方、日能研は「共通問題と基礎問題」を解くクラスと、「共通問題と発展問題」を解くクラスに分かれます。実質2つのレベルの問題があることになります。四谷大塚(早稲アカも)は、学力に応じてA・B・C・Sと4つのレベルのテストが存在します。

学力が非常に高いお子さんが、切磋琢磨するにはサピックスが向いていると言えますが、これから成績を上げていこうとか、途中から受験勉強を始めるような場合には、他の塾の方が対策を立てやすいと言えるでしょう。

 

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