埼玉や千葉など、既に合否が出た方もいらっしゃるでしょう。そして、今後2月1日の入試に向けて、ラストスパートをかけている受験生も多い事と思います。
そして、2月4日頃にほとんど全ての受験が終了し、合格と不合格の判定が厳然とあるのが現実です。

 
□合格していたとき□
 これまでの努力を、精一杯ねぎらって上げてください。その後、「中学校に入っても頑張ってね!」と言う言葉を必ずかけて上げてください。
 中学校に合格すると、これまでの受験勉強から解放されると思い込み、それを意欲の糧にして頑張ってきたお子さんも多いはずです。そのようなお子さんの中には、もう勉強しなくて良いんだと勘違いしてしまうお子さんがいるのです。勉強は一生続くものです。中学受験の勉強は確かに厳しいものでした。でも、一生続く勉強はまだ始まったばかりなのです。
 「中学校に入っても頑張ってね!」という言葉に、あなただったら中学校に入っても楽しく頑張っていけるわ、という気持ちを込めて励まして上げてください。
そして、数日は思いっきり遊ばせてやってくださいね。その間に、お子さんと一緒に本屋さんに行かれて中学校の参考書や問題集を買ってこられるのも良いことです。

□不合格だったとき□
 受験倍率が、3倍を超えるような中学校の合格発表は、異様な雰囲気に包まれます。掲示直後の喧噪が数分続いた後は、所々で散発的に起こる歓声と、うなだれるお子さんを抱き寄せて励ましている親子のたくさんの島ができあがっています。その島は、じりじりといつの間にか校門に向かい、視界から消えていきます。
受験倍率が3倍の場合は、300人受験していれば200人が不合格になるが現実です。喜んで歓声を上げることが出来るお子さんの数倍のお子さんが、うなだれて帰って行くことになります。
 このようなときの、お子さんへの声かけは、親御様にとっては一番つらいものです。でも、このときの親の一言はお子さんの脳裏に強く焼き付くものです。

 親御様自体も、悲嘆にくれ、1人だったら泣きたい気持ちをグッとこらえ、何とかしてお子さんを励まさなければと思えば思うほど言葉が出てこない、そんな場面に何度も出会ってきました。
 合格掲示に自分の受験番号が無いのを分かった直後の、気持ちの高ぶりと落ち込みの大きな波が過ぎ去った後で結構ですから、明るい声かけをお願いします。
「シクシク」(お子さん)
「次頑張ろうね。」(お母さん)
「次って、もう受験終わっちゃったよ。」(お子さん)
「もうあなたは、受験しないつもり。高校も大学も。」(お母さん)
「そんなつもりはないけど。」(お子さん)
「そうよね。次に頑張りなさいって神様が言ったんだと思うわよ。あなたは、くじけずに頑張れる子だから。」(お母さん)
「神様は不公平だね。」(お子さん)
「そうね。でも、受験生が多くて神様も大変だったと思うわよ。」(お母さん)

このような声かけを是非ともお願いします。