算数の入試問題に数学を使って良いのか?

 

今回は、実に具体的な教科についての話を書いていきたいと思っています。

というのは、連休後に実施された大手塾の公開テストでの算数の解説に、「んっ!?」と思ったからです。

 

年齢の合計と年齢の差から考えられる和差算ですだったのですが、なんと○□を使った連立方程式(消去算とも言えますが)で解説されていたのです。

問題の小問構成からは、和と差に気づかせようという意図が見て取れましたから、もしかしたら作問者と解説作成者が何らかの都合で変わったのかもしれません。

 

さて、算数に数学の方程式を使って良いのか?です。

私自身は、こう考えています。

「出来る限り、算数で理解し解く方がよい」です。

確かに、「倍数変化算」を速く解く方法として、比例式をつくり、(内項の積)=(外項の積)を使って、左右の式にxが入る等式を解くがあります。「倍数変化算」だけは例外にしても良いかもしれません。

 

算数は、今分かっていることから次に何が分かるかを考えさせる教科です。でも数学の代数(方程式)は、分かっていることを式に代入すると自動的に答えが出
てくるものが多いと思っています。算数の難問に挑戦する必要がある上位校を狙うお子さんの場合は、なおさら「次に何が分かるのか」という一手先を読む力を
鍛え上げていくために、算数を使っていく方がよいと思っています。