先週学力判定テストがありました。

これまでとコースが変わるお子さんも多いことでしょう。その際の注意事項をお話しします。


・コースが上がった場合の注意事項
AコースからBコースへ、BコースからCコースへというようにコースが上がった場合は、上のコースで週例テストを受けることが出来るようになります。

 

コースをあげることが出来る学力がついていたわけですから、それまでの週例テストでは60程度以上の偏差値が取れていたはずです。週報の成績優秀者の中に自分の名前を発見する楽しみもあったはずです。


ところが、コースが上がったとたん偏差値は40点代に、時には30点代に下がることも珍しくありません。

 

これまで気分よく勉強していたのに、急に心配になるお子さんやお母さんが多いのです。

 

冷静になって考えれば、1ランク上の学力集団に入ったのですから、集団の中での順位は下がって当然なのですが、これまで見たこともないような偏差値にうろたえてしまう方が多いのです。


落ち着いて、じりじりとあげていく作戦を練ってみましょう。

 

最優先で考えるのは、次の月例テストでクラスを下げないことです。

 

そして、出来れば順位を今よりも上げることです。

 

そのためには、毎週の学習をちゃんとやるのは当然として、週例テストの振り返り学習を見直してみましょう。


月例テストは、その回以前の4回分が試験範囲です。

その4回分の週例テストの復習がちゃんと出来ていれば良いわけです。
週例テストの復習の仕方を教科毎にまとめておきます。


・算数
正答率60%以上で間違った問題は、必ず復習させてください。

 

このときは、お母さんが横について様子を見ておかれることをお勧めします。

 

この間違いのなかに、「苦手の芽」が潜んでいることが多いのです。


たとえば、”公約数と公倍数の違いを理解できていない”ということを発見するかもしれませんし、”1未満の数で割ったら元の数よりも大きくなること”が納得出来ていないかもしれません。

 

そのような苦手の芽を発見したら、テスト問題の類題を予習シリーズ絡みつけだして数問やらせておきましょう。


 60%以上の復習が終わったら、
 70点/150点までのお子さん

 

深追いすることはやめて、ここで止めておきましょう。

今解き直した中で心配な問題だけをやり直す事ぐらいでストップです。


100点/150点までのお子さん
 正答率40%以上から60%までの問題の解き直しをします。
100点/150点以上
 正答率30%から60%までの問題の解き直しをします。

 

国語
漢字と語句の間違い直しから始めてください。その場で覚え込むようにさせてください。


読解については、正答率50%以上(100点/150点以上取れている場合は40%以上)の問題の中で間違った問題の、”設問を読み直す”、”解説を読ん
でなぜその答えになるのかを理解する”という順序で復習させてください。予習シリーズの解説と同様に週例テストの解説も充実しています。

 

社会
なかなか社会の復習まで手が回らないと思います。

でも、間違った問題の中で大切な事柄(正答率50%以上)をサブノートにまとめておくことだけはやらせてください。
(中学受験情報局のサイト内の社会サブノートの作り方を参照ください)
予習シリーズをそのまま覚え直すという無謀なことは避けてください。
月例テストの前に覚え直すためです。

理科
 社会と同じくなかなか時間が取れませんね。
 知識単元では、多く間違った大問に関係する予習シリーズの説明部分を探し出して、
“読み直す”→”軽く覚え直す”→”蛍光ペンでざっくりと印をつけ、そのページに付箋の目印を貼っておく”事をお勧めします。これも、月例テスト前に効率よく覚えるための準備です。

クラスが下がってしまった場合の対処を次回にお話しします。